MY HERO

「覚えてるよ?なんで?」

首をかしげならが私の顔をのぞいてるはる兄にまたドキドキしちゃって、すぐに目をそらしてしまう。


「行きたくない?」


え?
今なんて?


「だから、一緒に見に行こうよ。」

驚きすぎて固まってる私にもう1度はる兄が言った。


「うん‥行きたい。はる兄ともう一度見たい。あの星空。」


きっと真っ赤になってるであろう顔を伏せながら私はぎこちなく返事をした。


「じゃあ、決まり!みんな寝たらこっそり行こうぜ!外寒そうだから厚着しとけよ。またあとで来るな。」


そう言ってはる兄は私の部屋を出ていった。


「うん!ありがと。」

部屋を出ていくはる兄の背中に向かって次は満面の笑みを浮かべる私。


また、あの星空を一緒に見れるんだ。


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