MY HERO
「恵人ー!最近なんか機嫌良くない?鼻歌なんか歌っちゃって~!」
そう良いながら私の横を歩くのは大石あかり。
「んー?そんなことないよー。いつもどおり。」
あかりはそうかなー。と首を傾けながら不思議そうな顔をしてる。
私、そんなに顔に出てるのかな?
そりゃ機嫌よくなるに決まってるじゃん。
やっと、はる兄に会えるんだもん。
でもこれは誰にも内緒。
誰にも秘密で私は恋をし続けるんだ。
「ねー、恵人ー?舜くんがねー。」
あぁ、始まった。
あかりののろけ話。
私もいつかこんな話が出来るようになるのかな‥。
「どうしたの?」
少し呆れ顔をしながらも、あかりの話を聞くのはおもしろい。