笑顔を見つめて

拒絶

辛いのを我慢するのには馴れていた



泣くより笑った方が得なことも

暗いより明るい方が嫌われないことも




全部分かっていた






だけど…



何年も望んできた‘未沙'の存在がここにはないんだって



思い知らされた気がした





作り笑いしか出来なくなっていた私が嫌になっていた




だからこうするしかなかった



これ以上誰かを傷つけるのも自分を犠牲にするのも


苦しいから





だから…これで良かったんだよね




これで…良かったんだ






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