笑顔を見つめて
今日の天気は雨だった



いつものように照と下校しているところ



「あ~あ…雨って憂鬱だよね」


「そうだね…」



珍しくテンションが低い照と雨で制服のスカートが濡れないように慎重に歩く




雨はけっこう降っている



照の声も聞こえづらい




「未沙ねぇ…好きな人…いる?」



「……え?」



照がぼそぼそと話すのであんまり聞き取れなかった




「…未沙ねぇは好きな人いる!?」



聞き返すと何かを振りきったように声を出す照



「…え!いきなり何?」




照がそんな話をするのは珍しい



「私ね…いるの」



顔を精一杯に赤くして俯く照




…照の好きな人知ってるよ


きっと…



「連くん…なんだけど」




やっぱり…



照は顔にでやすいからすぐ分かる



「何かあったの?」



急にこんな話をするということは少なからず何かあったんだと思う





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