笑顔を見つめて

「連くん…未沙ねぇのことが好きなんじゃないのかな？って…」



……え


連斗が…

私を!?



「えぇ～……」



さすがにそれは…


無いと思うけど…



照は結構鈍感だったんだね…



「未沙ねぇは…連くんのこと好き？」



「え!?…えぇ～連斗は私のこと幼なじみとしか思ってないと思うんだけど…」



「ちゃんと答えて！未沙ねぇは連くんが好きだよね…？」



私が連斗を好き…？


急にそんな質問されても困る




確かに私は連斗が嫌いではない




でも…


好きと答えたとして照が身を引くのは分かっている



照はそういう子だから




せっかく両思いだというのにそんなことをされたら罪悪感が残ると思う




だから…



「好き…じゃないけど」



こう笑って応えるんだ




「え！本当に!?」



「う…うん」



胸の中がざわつくけれど気にしないようにした




「じゃあ…頑張って振り向かせるよ！」



振り向かせるもなにも…


両思いなのに…



まぁ…照が笑顔ならそれでいいか