笑顔を見つめて
「…………」



頭がぼんやりと薄らいでいく



脳が考えることを拒否しているかのように






けれどそれは一瞬で現実へと戻された



「未沙ねぇ…?」



気づかぬうちに後ろに立っていた照




「…………っ!」



今の…聞かれた?



照は気まずそうに顔をそらす




「大丈夫…?」



照が私にかけた第一声がこれ。




……何が?



「お母さん…疲れてるだけなんだよ!きっと…」



どこか焦ったように言う照



聞いてたんだね…


そっか…




どこか傍観者のような気分で照の焦っている声を聞いている私






…だったけど照が発した次の言葉に愕然とした





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