笑顔を見つめて
「ほら、照。早く準備しないとお姉ちゃんに置いていかれるよ」


「待って~」



照は慌てて鞄に教科書を詰めだす




「ほら、朝食採る時間ないでしょ?パンがあるから」



「お母さん。ありがとう!」



このまさに母と子のやり取りを見ながら


私は小さな虚無感を感じる




もう大分、慣れたけどやっぱり少しは寂しさがある





胸の中にある小さな痛みを隠しながら



「「行ってきます!!」」



にっこりと笑って照と家を出るんだ







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