鈍感ガールと偽王子
「はっきりしてよ。どういうこと?」
「……最後までは、やってない」
「……さいご、まで、は?」
今度は、あたしの顔がひきつる番だった。
「あー、うん。最後までは」
「……つまり?」
「言わせんの?」
「……あたしに、触った?」
「触らなきゃできねえだろ」
「さ、最低!!」
う、うわああああん!!
やっぱり見られてたってことだよね?
こ、こんな貧相な身体なんかじゃ物足りなかっただろうに!!
しかも最後までしてないって、一体こいつは何が目的だったわけ?
いや、やってなくて本当にありがたいですけども!!