館‐yakata‐
ようこそ、館へ
此処は、恋人探しの館。
今宵も恋人を求めてまたひとり、またひとりとやって来た。
「何ここ?恋人探しの館だって!」
「えー?ちょっと入ってみようよ」
女子高生が2人、おもしろ半分に館へ入って行った。
扉を開けると、男が1人、女が2人居た。
「あ…、誰か入ってきちゃった…」
「入ってきちゃった…」
「入ってきちゃったのね…」
とても恋人探しという空間ではなく、3人にただならぬ雰囲気が漂っていた。
「入ってきちゃった…って、みんなで言わなくても…。メグ、出よ!」
「うん、どうもすみませんでしたねっ」
女子高生は出ようと、扉を開けようとするが、開かない。
「何?…なんで開かないの!?」
「力が足りないんだよ、貸して。……ん~~!はっ…、…なんで!?」
館に居た女が1人、女子高生に近付いて来た。
「もう出られないんだよ…」
そう言い、壁を指差した。
そこには文字が彫られていた。
「?…『此処に入った者は真の恋人がみつかるまで一歩も外に出ることは出来ない。此処で楽しい恋人探しを満喫したまえ』!?何これ!?」
今宵も恋人を求めてまたひとり、またひとりとやって来た。
「何ここ?恋人探しの館だって!」
「えー?ちょっと入ってみようよ」
女子高生が2人、おもしろ半分に館へ入って行った。
扉を開けると、男が1人、女が2人居た。
「あ…、誰か入ってきちゃった…」
「入ってきちゃった…」
「入ってきちゃったのね…」
とても恋人探しという空間ではなく、3人にただならぬ雰囲気が漂っていた。
「入ってきちゃった…って、みんなで言わなくても…。メグ、出よ!」
「うん、どうもすみませんでしたねっ」
女子高生は出ようと、扉を開けようとするが、開かない。
「何?…なんで開かないの!?」
「力が足りないんだよ、貸して。……ん~~!はっ…、…なんで!?」
館に居た女が1人、女子高生に近付いて来た。
「もう出られないんだよ…」
そう言い、壁を指差した。
そこには文字が彫られていた。
「?…『此処に入った者は真の恋人がみつかるまで一歩も外に出ることは出来ない。此処で楽しい恋人探しを満喫したまえ』!?何これ!?」