館‐yakata‐
また会えたね
1ヶ月後、ようやく落ち着きを取り戻しつつあるタツヤとアイコは再会した。
タツヤ:「まさかアイコが俺に惚れてたとはなー」
アイコ:「自分でもびっくりしてるよ。なんで扉開いたんだろ?」
タツヤ:「真実の愛…、館は嘘吐かねぇんだよー」
アイコ:「…タツヤこそ、私のこと好きだったんだねー」
タツヤ:「俺はもう、最初からおまえのこと好きだったぞ」
アイコ:「うそ!カノコのこと追っかけ回してたじゃないよ!」
タツヤ:「そうだったっけ?あれ?ヤキモチかな!?」
アイコ:「もう…!本当に、なんで扉開いちゃったんだろう!私ケンと開けてみればよかった…」
タツヤ:「…ばか。そしたら俺たち今頃……」
アイコ:「…ケン、死んじゃったのかな………?」
2人にまた悲しい気持ちが込み上げてきた。
忘れてたわけじゃない。
2人ともこの1ヶ月、忘れようと必死だった。
アイコ:「…私たち、会うのやめよう」
タツヤ:「…なんで?」
アイコ:「だって…、私たちだけ助かって、ケンは…、ケンに悪い……」