館‐yakata‐
マツ:「そうじゃよ、それがええ。ふわぁ~…、わしもう寝る。おやすみ」
マツノスケは待ちきれずに部屋に入った。
無理もない。もう日付も変わろうとしていた。
カノコはユキにお茶とおにぎりを持っていった。
カノコ:「飲まず食わずじゃ体壊すわよ!」
ユキ:「ありがと…、でもトイレ行きたくなるし…」
カノコ:「今日はもう来ないんじゃない?また明日にしたら?」
ユキ:「わかんないもん…」
カノコ:「体壊したって知らないからね…」
ザッ、ザッ、ザッ…
その時、足音が聞こえてきた。
だんだんと近付いてくる…。
新入りか!?
ユキは立上がり、飛び出す構えをした。
そして…
足音が止まり、扉がゆっくり開いた。
ユキは瞬時に駆け出した。
ユキ:「どいてっ!」
ユキは突進したが跳ね返され、扉はすぐに閉まった。
ユキ:「…ったぁ~」
皆:「ユキ!大丈夫!?」
跳ね返されたユキは尻餅を付いて、立てなくなった。
「なんなんだ!?」
新しく入って来た男が2人、呆然としていた。