館‐yakata‐
家族みたい

タツヤ:「ちょっと待ってよー、俺も手伝うよー」


タツヤは追いかけて行った。
その様子をアイコとユカリは見ていた。



ユカリ:「いいな、カノコさん。私あんな風に男の方に追いかけられたことないです」

アイコ:「でもカノコ、迷惑そうだよ?」

ユカリ:「あんな迷惑なら味わってみたいです」

アイコ:「おいおい!…追ったことはあるの?」

ユカリ:「ありますよー。もうそればっかりで…。追いかけて振り向いてもらえたこともないです」

アイコ:「そうなんだ。実は私もないんだよ。こんな容姿だし、背が高いから男の子と間違えられて、どっちかというと女の子が寄ってくるね」

ユカリ:「やっぱり!私もアイコさん素敵だと思いますよ」

アイコ:「ありがと…。でも私、そういう趣味ないから、恋心抱かないでね」

ユカリ:「わかってますよー。私もそういう趣味ありませんよ」

アイコ:「ま、お互い追いかけられるくらいになれるように頑張ろうね!」

ユカリ:「はい、頑張りましょう!」


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