館‐yakata‐

タツヤとマサが入って5日経つ。

広い館に2人はひとつの部屋に寝ている。


マサはほとんど部屋にいて、タツヤ以外の人とはほとんど接しない。

みんな、居ることさえ忘れそうになっていた。




ユキ:「ユカリ、洗い物おつかれー、当番なのにひとりでさせちゃってごめんね」

ユカリ:「大丈夫ですよ」

ユキ:「あーおもしろかった。ユカリお笑い嫌いなの?」

ユカリ:「嫌いじゃないけれど…よくわからないんですよ」

ユキ:「ふーん。そういやお風呂入った?」

ユカリ:「まだです」

ユキ:「じゃ一緒に入る?女同士で腹割って話そうよ!」

ユカリ:「いいですね」


帰ることだけ考えていたユキも、館に、メンバーに馴染もうとしていた。




その頃アイコは、キッチンでひとり、なにやらお菓子を作っていた。

そこにケンが通り掛かった。



ケン:「なんかいいにおいする」

アイコ:「ケーキをね、作りたくなって…」

ケン:「へー、アイコケーキも作れるんだ。すげぇ」


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