館‐yakata‐

アイコ:「私ここ出れたらパティシエになりたいなと思って、練習も兼ねてね。ケンは甘いものは平気?」

ケン:「おう、大好き」

アイコ:「じゃ出来上がったら食べてくれる?」

ケン:「もちろん。やった!楽しみにしてるよ」




向こうからカノコが走ってきた。



カノコ:「ケン、アイコ~、助けてぇ!」

アイコ:「どうしたの!?」

タツヤ:「カノコ~、逃げないでくれよぉ」


カノコは相変わらずタツヤに付き纏われていた。



カノコ:「もうっ!しつこいのよ!あんたなんか嫌いだって言ってるでしょ!」

タツヤ:「そんなにハッキリ言うなよー、…ん?なんか甘いにおいするぞ?」

ケン:「アイコがケーキ作ってんだよ」

タツヤ:「マジで?俺も食いてぇ!食わせて食わせて!」

アイコ:「はいはい。出来上がったらね」

タツヤ:「やったぁ!アイコって料理うまいよな。俺アイコにしよっかなー」

カノコ:「は?」

タツヤ:「だってカノコ俺のこと嫌いなんだろぉ?」

カノコ:「大体あんたって軽いのよ!」



「キャーーーー」


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