館‐yakata‐
ケンがそう言うと、みんなの髪の毛がふわっとなびいた。
アイコ:「…なんか今、風吹かなかった?」
カノコ:「…ケンが風に吹かれたいって言ったからかしら?」
ケン:「まさか。…なんか、刺激的な強い風にも吹かれたいな!」
ケンは試しに、改めて言ってみた。
―ぶぉ~~っ!!
「きゃあぁぁ…」
ケンの望み(?)通り館内に突風が吹いた。
アイコ:「もう!へんなこと言わないでよぉ…あーあ、散らかっちゃったじゃん」
ケン:「すまん」
タツヤ:「すげぇ、俺も何か言ってみよっ。え~っと…日本…いや、世界一のイケメンになりたい!」
…………………
タツヤ:「どうだ!?」
カノコ:「無理ね、そういうのは」
タツヤ:「チェッ」
そんなこんな言ってる中、マツノスケはコクリコクリ居眠りをしていた。
ユカリ:「マツさん、ちゃんとお布団に寝た方がいいですよ」
マツ:「お、寝てた?そうじゃの。ほんじゃおやすみ。アイコちゃん、ケーキおいしかったよ。ごちそうさん」
アイコ:「ありがと」