館‐yakata‐
カノコ:「ミカ……」
その頃タツヤとマサはまだ飲んでいた。
上半身裸になり、ドンチャン騒いでいる。
そこへユキが来た。
ユキ:「ねぇちょっとうるさくて眠れないんだけど!」
マサ:「おやユキちゃん。今度は苦情ですかい」
ユキ:「マサ!?…悪酔いしたの?も~、くっさいし!」
マサ:「そんなはずないなぁ。僕は無臭無影の透明人間」
ユキ:「は?わけわかんない」
マサはユキを押し倒した。
ユキ:「ちょっ……!」
マサ:「影が薄くて悪かったねぇ、お嬢ちゃん」
タツヤ:「やめろよマサ。女に暴力はよくねぇぞ」
マサ:「ちょっと脅かしただけだよ、はっはっはっ」
ユキは何も言い返さずその場から走って逃げた。
朝になった。
タツヤとマサは飲み散らかしたままそこで眠っていた。
一方、カノコはケンのシャツを掴んだままだった。
カノコ:「ん……」
ケン:「…おはようございます」
カノコ:「は!?なんでケンがここにいるのよ!?」
ケンは、シャツを掴んでいるカノコの手を指差した。