館‐yakata‐

ケンがカノコの部屋から出た時ちょうどアイコが通った。



『おやすみって…?ここカノコの部屋………ええぇえ!?』



アイコがひとりで動揺してる間に、カノコが部屋から出てきた。



カノコ:「あらアイコ。おはよう。…どうかした?」

アイコ:「はっ、あの…今…あの~…」

カノコ:「何よ?ハッキリ言いなさいよ!」

アイコ:「ケ…ケンが……」

カノコ:「ケン?…あー、ケンが私の部屋から出てきたってこと?」

アイコ:「うん、それ…」


カノコは説明した。



カノコ:「…というわけ。へんな想像しないでよね」

アイコ:「だってぇ…、ごめん」

カノコ:「ああっ!水飲も。喉がガラガラだわ」

アイコ:「台所、えらいことになってるよ…」

カノコ:「え?」


アイコがそう言うので、カノコは覚悟して台所に入った。




カノコ:「……うわっ、何よこれ!?」


そこは、タツヤとマサが飲み散らかして、足の踏み場もない状況だった。


カノコは大きく息を吸った。


スゥー……


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