館‐yakata‐

アイコ:「ゆうべこの人たちがドンチャンやって、ユキが注意したらマサに脅かされたって、ユキ、泣きながら私に話してくれた」

カノコ:「マサが!?」

アイコ:「マサ、お酒飲むと人が変わるんだって」

カノコ:「そうなの!?私ゆうべ先に酔っちゃって、記憶がないわ…」

マサ:「僕がそんな…、信じられないです…」

タツヤ:「ちょっとふざけてただけだろ?それくらいでなんだよ?」

アイコ:「それくらいって、17歳の女の子が裸の男に押し倒されたら怖いに決まってるでしょ!…もうとにかくお酒は禁止…」


アイコは涙目になりながらユキの食事を揃え始めた。



カノコ:「ユキ、部屋で食べるって?」

アイコ:「うん…」

カノコ:「私持って行くわ。ゆうべは私も一緒に飲んでたし…、私も謝んなきゃ」

マサ:「あの…、僕も……」


カノコとマサが、ユキに食事を持って行った。




タツヤ:「あの…アイコ…さん?」



タツヤは恐る恐るアイコに声を掛けたが、背を向けたまま立ちすくんでいた。


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