館‐yakata‐
モモコ:「恋人をつくればいいんでしょ、そんなの簡単よ!」
モモコは男性陣を見渡した。
モモコ:「決めた!モモこのおにいちゃんにする!」
ケン:「えっ!?」
モモコはケンの手を取り握り締めた。
アイコ:「あ…あのね、この館はお互いが真実の愛で想い合っていないと、ごまかしとか利かないんだよ」
モモコ:「ごまかそうなんて思ってないもん。モモ、このおにいちゃん落としてみせる!」
…みんなあきれていた。
それからというもの、モモコは四六時中ケンにべったりくっついている。
ケン:「よし、洗い物完了!」
モモコ:「あ、待って、モモも行く!」
ケン:「…トイレなんだけど」
モモコ:「モモも!」
ケン:「…………」
困り果てたケンは、近くにいたユキに、目で助けを求めた。
ユキ:「モモー、あんた学生でしょ。私もー。一緒に勉強しようよー」
ケン:「ほら、呼んでるぞ」
モモコ:「えー、でもぉ…」
ケン:「俺、勉強してる子が好きだなー…」