館‐yakata‐

タツヤ:「マサ…」



そしてマサはユキの前に行き、深く頭を下げた。



マサ:「酔って覚えてないとはいえ、僕は君を傷つけてしまった…、本当にごめん…。申し訳ない!」

ユキ:「…………」


ユキは目を逸らし、その場を去った。



アイコ:「ユキー…」


モモコ:「なんかあったの?」

カノコ:「子供は関係ないの!」

モモコ:「モモ子供じゃないもん!」




またも許してもらえなかったマサは落ち込んでいた。



タツヤ:「うじうじすんなよー、そのうち許してくれるって!」

マサ:「…さぁ」

タツヤ:「もう…、そんなことより恋をしようぜ!そしたらここから出られるんだから」

マサ:「今の状態じゃそんな気分になれません…」

タツヤ:「あーもう!!外には出れないし、息が詰まるぜ…」






一方、ユカリはユキと話していた。



ユカリ:「マサさんが傷つけた人って、ユキさんだったんですね」

ユキ:「え…?」

ユカリ:「この前、どうしたらいいんだろうって言ってたんです、マサさん」


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