館‐yakata‐
ユキ:「…………」
ユカリ:「何があったのかは知りませんが…そろそろ許してあげたらどうですか?マサさん、本当に悩んでるみたいでしたよ」
ユキ:「…………」
ユカリ:「…コーヒーでも飲みましょうか」
カノコはダイゴと楽しそうに洗濯物を干していた。
アイコ:「…カノコはもう決まりだね」
ケン:「ダイゴも楽しそうだな」
アイコ:「あのことは話したのかな……あ…」
ケン:「子供のこと?」
アイコ:「えっ、ケンも知ってたの!?」
ケン:「ああ。この前酔った時にポロッと…」
アイコ:「…そうなんだ」
ケン:「ダイゴはどうなんだろうな…。俺は正直ひいたよ…」
アイコ:「そっか…」
ケン:「アイコは?ダイゴのこと気になってんじゃねぇの?」
アイコ:「…わかんない。女の子がみんなで盛り上がってるから、それに乗ってるだけかも」
ケン:「ならいいけど」
アイコ:「え?ケン、私がダイゴに本気だと困るの?」
ケン:「ああ。女同士の争いは怖いからな」
アイコ:「…なんだ、そういうことか」