館‐yakata‐
ケン:「期待した?」
アイコ:「しっ、してないよっ!」
夜になった。
今夜も雲一つないきれいな夜空だ。
タツヤ:「マツじぃ!こんな夜はやっぱり月見オセロだよなー」
マツ:「そうじゃのう」
タツヤ:「マサもやろうぜ!そんな顔してたっておもしろくないぞ!」
マサ:「はい…」
タツヤ:「他にやりたいやつはいねぇか?」
「……………」
タツヤ:「あっそ。じゃあ3人で行こうぜ!」
3人は肩を組んで鼻歌を歌いながら縁側へ行った。
けれどマサはうつむき加減に…。
ユカリ:「オセロばっかり、よく飽きませんね」
カノコ:「あー!今日の片付け当番タツヤよ!連れてこなくちゃ!」
カノコの頭からツノが出た…
ような勢いで、タツヤを追いかけて行った。
アイコ:「あーあ、またタツヤ怒られるね」
ユカリ:「怒られてばかりですね」
廊下でボーッとユキが歩いていた。
タツヤ:「ててててっ、耳を引っ張るなよ!!」