館‐yakata‐

ユキ:「もう一度、酔った状態で謝ってほしい…」

タツヤ:「…いいのか?こいつまたへんなことするかもしれねぇぞ?」

ユキ:「…覚悟してる。タツヤ、マッツァン、その時は助けてね」

タツヤ:「お…おう」

マツ:「わかった。助けるよ」



ユキはマサに酒を差し出した。



ユキ:「…飲んで」



酒を受け取ったマサの手はふるえていた。



マサ:「…………」

タツヤ:「マサ!ユキがここまでやってんだからおめぇも覚悟決めろ!」



タツヤの声を聞き、マサはふるえる手を抑え、深呼吸をして渡された酒を一気に飲んだ。

そして酔えるまで、何杯も何杯も飲んだ。



15分後、マサの目から涙が零れてきた。



タツヤ:「…マサ、大丈夫か!?」

マサ:「ううっ…、ユキ、ごめんなぁ…!おめーをこんなに傷つけちまってたなんてよぉ…」


マサは酔って豹変はしたが、ボロボロに泣きながらユキに謝罪した。



ユキ:「いいよ。…私もシカトとかしてごめんね」

マサ:「許してくれるのか!?ありがとよ~」


< 48 / 111 >

この作品をシェア

pagetop