館‐yakata‐

タツヤ:「カノコはてっきり俺だと思ってたのにな…」

アイコ:「どこが!?嫌われてたじゃん!」

タツヤ:「あーあ、いい女入ってこねぇかなぁ…」

アイコ:「いい女なら、いるじゃん!」

タツヤ:「……メシ食お」

アイコ:「もうっ!…あーあ、ダイゴみたいないい男入ってこないかなぁ」

マサ:「ダンゴなら棚にありました…なんて…」

アイコ:「…マサ、おもしろくない」

タツヤ:「ははは、ダンゴか!おもしろいぞ、マサ!」

アイコ:「…………」





ケンとユカリとマツノスケはテレビを観ていた。

そこで不思議に思うことがあった。



ユカリ:「私たちが失踪したことって、ニュースで言いませんよね?」

ケン:「そうだよなー、こんだけ立て続けにここに閉じ込められて、いなくなってんだから言ってもおかしくないのにな」

マツ:「わしは孤独なじいさんじゃからの、誰も探しやせん」

ケン:「にしても…。カノコとダイゴ…メグってのもいたな。先に出たやつ外から助けてくれたっていいのにな」


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