館‐yakata‐

タツヤ:「そうだ!!」

ケン:「うわっ、なんだよ!いきなりでかい声出すなよ…!」

タツヤ:「ちょうど男女4人ずつだし、カップルつくって過ごさねえ?」

アイコ:「どうやって?意中の相手がいないのに…」

タツヤ:「こんな時のクジだろ!」

モモコ:「やだ!モモ意中の人いるもん!」

ケン:「そんなことして何か意味があるのか?」

タツヤ:「このままじゃいつまでたってもこっからでれねぇだろ」

アイコ:「人を好きになるのにクジでは決められないよぉ」

ケン:「そうだよ、そういうのは自然に生まれるもんだ」


タツヤの提案に全員が反対姿勢だ。


タツヤ:「クジで決めちまうってことじゃねぇよ。相手を知るきっかけ作りだよ!」

ユキ:「そんなもん、一緒に暮らしてるんだから大体わかるでしょ?」

タツヤ:「じゃあもういいよっ!」

ケン:「まぁやってみてもいいかもな。どうせこんなに静まり返ってるだけなら…」

タツヤ:「だろ!ゲームだと思ってさ」



そんなわけで、クジ引きで相手を決め、それぞれの時間を過ごすことになった。


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