館‐yakata‐

モモコ:「モモ怖い~」

ケン:「自分で「行く」って言ったんだろうが」

モモコ:「ケンくん、手つないで」

ケン:「…しょうがねぇな」

アイコ:「それにしても長い階段だね…。…もう上がろうか!?」

ケン:「アイコも怖いのか?手つないでやろうか?」

アイコ:「えっ…」


ケンは空いてる片方の手をアイコに差し出したが…


モモコ:「アイコちゃんはモモがつないであげる」

アイコ:「…ありがと」


モモコは2人が手をつなぐのを阻止した。

だからモモコは2人の間でカニ歩きになって、下りていったのだった。





地上ではタツヤが洗い物を終えるところだった。



タツヤ:「よっしゃあ!完璧だぜ!」



見渡すと、辺りには誰もいなかった。



タツヤ:「…みんなどこにいるのかなー」



タツヤは館をブラブラとした。



タツヤ:「マツじぃは昼寝、マサとユキはお勉強、ユカリは……何してんの?」

ユカリ:「ヨガです。体にいいんですよ。タツヤさんもどうですか?」

タツヤ:「無理だよ、そんなポーズ…。俺体かてぇもん」


< 59 / 111 >

この作品をシェア

pagetop