館‐yakata‐
タツヤが目を覚ました。
アイコ:「タツヤ、気分はどう?」
タツヤ:「…ボーッとしてる。…アイコ、ずっといてくれたのか?」
アイコ:「うん」
タツヤ:「…うつっちまうぞ」
アイコ:「…その時は今度はタツヤが看病してね」
タツヤ:「えー…、めんどくせぇな…」
その時、ケンが訪れた。
ケン:「調子はどうだ?」
アイコ:「まだ熱があるみたい」
ケン:「そうなんだ…。アイコ、代わるよ。メシ食ってこいよ」
アイコ:「…じゃあそうさせてもらう。よろしくね」
ケン:「まかせとけ」
アイコとケンは交替した。
タツヤ:「…そんなにみつめんなよ、気持ち悪い…」
ケン:「みつめてんじゃねぇ。睨み付けてんだよ」
タツヤ:「なんでだよ…」
ケン:「なんでアイコはこんなやつのために一生懸命になるのかと思って、おめぇが憎ったらしく見えんだよ」
タツヤ:「俺に惚れてるからじゃねぇか?」
ケン:「はは、うぬぼれんなよ」
タツヤ:「俺が憎ったらしいってことは…ケン、アイコに惚れてんのか?」
ケン:「そんなんじゃねぇよ…」
タツヤ:「ふぅん…」