館‐yakata‐

ユウタ:「お、俺じゃないっす…」

ユカリ:「すみませんっ、私です…。お腹空きましたね!…何かなかったでしょうか……」

ユウタ:「よかったら俺作りましょうか?」

タツヤ:「ユウタ、できんのか!?」

ユウタ:「俺、食うのも好きっすけど、作るのも好きっす!」



ユウタは大きな手で大きなおにぎりを作った。




タツヤ:「…これだけか?」

ユウタ:「はい!俺の得意料理っす」

ユカリ:「おいしそうです!いただきます!」


1番にユカリが手をのばした。

そして、ユウタがにぎった大きなおにぎりを小さな口でかぶりついた。



ユカリ:「おいしい!おいしいです~!」


ユカリは半ば涙目でそう言った。



タツヤ:「ユカリよっぽど腹減ってたんだな。俺ももらおっ。……あ、うめぇ!」

ケン:「本当だ。うまい」

ユカリ:「きっとユウタさんの愛情がたくさん込められてるから、こんなにおいしいんでしょうねー!」


ユカリは自分で言って、照れていた。



ケン:「…どうしたユカリ?」

ユカリ:「えっ、どうもしませんよ!やだっ、ケンさんっ!」

ケン:「!?」


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