館‐yakata‐

ケン:「わかんねぇ。…ここは外に出れないだけで何不自由ないけど、俺がどこに居るのかわかんねぇ…」

アイコ:「………?」

ケン:「…新しいやつ入ってこないな」

アイコ:「ね。これじゃいつまで経っても出られないね」

ケン:「アイコは…出られるんじゃないか?タツヤと…」

アイコ:「は?何言ってんの!?私たちにそんな感情無いよ!もうケンってばヘンなこと言わないでよー!」


バシッ



動揺したアイコは、ケンの肩をおもいっきり叩いた。



ケン:「いってぇ…」

アイコ:「あっ…、ごめん…」



ケンはなんだか元気がなかった。

その夜、アイコはそんなケンを励まそうと、得意の料理を振る舞った。



タツヤ:「すっげー!今日何かのパーティーか!?」

アイコ:「ヤケ食いパーティーよ!」

タツヤ:「なんじゃそりゃ?」

ユウタ:「食べていいっすか?」

アイコ:「どうぞ!」

ユカリ:「私…、よそって差し上げます!」





ケンは遅れてやって来た。


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