館‐yakata‐

そう言って、ケンは部屋へ戻って行った。



アイコ:「…逆効果だったかな…?」

タツヤ:「何が?」

アイコ:「ううん、なんでもない」



アイコは自分のせいでケンがますます元気を無くしたと思い、責任を感じていた。

そして、他の方法を考えた。





アイコ:「あ、ケン。こんばんはー」

ケン:「…どうしたの?」

アイコ:「え、何が?」

ケン:「…肌が荒れるぞ」



ケンに笑ってほしくて、アイコはセロハンテープで顔をぐしゃぐしゃにして変顔を作っていたのに、…笑ってもらえなかった。



アイコ:「うー…、また失敗……」





アイコが悪戦苦闘している間に、ユカリも頑張っていた。



ユウタ:「何やってるんっすか?」

ユカリ:「ユウタさんっ…!ヨ…ヨヨヨヨヨー…」

ユウタ:「ヨヨヨ?」



突然ユウタに話しかけられたユカリはしどろもどろになった。

せっかくのチャンス…落ち着こうと、深呼吸をした。



ユカリ:「ふー…、ヨ…ヨガです」

ユウタ:「ヨガ?ダイエット?」

ユカリ:「ダイエットにももちろん、体にもいいんですよ!」


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