館‐yakata‐
ユウタ:「へー。俺にも教えて?」
ユカリ:「はいっ!えーっとまず息を吸いながら……」
ユウタ:「ぐっ…、こう!?」
ユカリ:「違いますよ、もっとこう…」
どさくさ紛れにユウタの体に触れたユカリは、再び取り乱しだした。
ユカリ:「あああ、ごっ…ごめんなさい~!」
ユウタ:「………?」
ユウタはポーズをとらされたまま、呆然としていた。
ユカリ:「あ~、私ってばぁ~~~!」
「どうしたの?」
顔をおさえながら廊下を走っていたユカリの前に、突然パンダが現れた。
ユカリ:「きゃあああっ!!」
ユカリはびっくりして腰を抜かした。
アイコ:「大丈夫!?私だよ!アイコ!」
ユカリ:「アイコさん!?なんだ…、どうしたんですか、その格好…?」
アイコ:「コスプレで励まそうと思って試してたらハマっちゃって!ユカリこそそんなに慌ててどうしたの?」
ユカリ:「うっ…うっ…逃げてきちゃったんです~!」
アイコは、号泣するユカリを縁側に連れて行き、話を聞いた。