館‐yakata‐
アイコ:「ショック…だったんだ。ま、気軽に遊んだりすればそのうち慣れると思うよ!」
もしかしたらユウタもユカリのことが気になってるのかもしれないと感じたアイコは、嬉しくなった。
タツヤ:「アイコー、暇でヘンになりそう。卓球でもやんねぇ?」
アイコ:「だめ!今日は卓球は貸し切りなんだから!」
タツヤ:「は?」
アイコ:「暇なら一緒に掃除しようよ!」
タツヤ:「えー…。じゃあビリヤードは?」
アイコ:「私は暇じゃないの。ひとりでやったら?」
タツヤ:「ひとりじゃつまんねーだろうが」
アイコ:「もう、ケンは?」
タツヤ:「知らん。今日あいつのこと見てねぇ」
アイコ:「え…、帰った!?」
タツヤ:「まさか。開かねぇんだろ?」
アイコは館中ケンを探し回った。
アイコ:「ケン?…ケーン!」
部屋にもトイレにもどこにもいない。
アイコ:「うそ…。本当に帰っちゃったの!?」
アイコは玄関のドアノブをひねってみた。
けれどやっぱり扉は開かない。