館‐yakata‐
アイコ:「ユカリとユウタはたぶん、いい感じで、タツヤはしたくないって」
ケン:「したくない…って、あのやろう、あとで何かさせよう」
その頃タツヤは書籍室で漫画を読んでいた。
タツヤ:「はぁーくしょいっっ!…あー、花粉でも飛んでんのか?」
そして夜、ケンはアイコを屋根裏に連れて行き、2人で星空を眺めた。
アイコ:「こんな場所があったなんて、約半年もったいないことしたなぁ。ケンはずっと知ってたの?」
ケン:「ああ。ずっとひとり占めしてた」
アイコ:「ずるーい!」
ケン:「ははっ…。けどやっぱ恋人探しの館ってだけあって、恋愛に発展しそうなシチュエーションは何気に備わってるよな。ここだって座椅子2つ、2人で星見ろってことだろ?」
アイコ:「そうだねぇ」
ケン:「…俺さぁ、ここんとこなんか不安定でさ、アイコにも不快な思いさせたよな…」
アイコ:「そんなことないよ。…少しは元気出た?」
ケン:「ああ」
アイコ:「よかった…」
ケン:「……アイコさぁ」
ケンはアイコの顔を覗いて見たら、アイコは眠っていた。