館‐yakata‐
タイムリミット
ケン:「……しょうがねぇな。せっかくの満天の星空なのに」
ケンは近くにあった毛布をアイコにかけ、星空を眺めながらいつの間にかケンもそこで眠っていた。
数日後、ユカリとユウタが3人に別れを告げた。
ユカリ:「私たち…、扉開けてみます!」
アイコ:「うん…、よかったね、ユカリ!」
ユカリ:「はい…!アイコさんが勇気をくれたおかげです!」
ユウタ:「俺もっす!」
アイコ:「そんな、私は何も…」
ユカリとユウタは、3人と握手をして、扉の前に立った。
すると扉は勝手に開き出した。
ユカリとユウタは押し出されるように外へ出て、扉はすばやく閉まった。
アイコ:「…開いたね」
ケン:「ああ…」
タツヤ:「俺らが出る隙も無いくらい早かったな…」
館には、ケンとアイコとタツヤの3人が残り、新入りも現れないまま1ヶ月が経とうとしていた。
アイコ:「誰も来ないね…」
タツヤ:「俺もういいや。ここは生活に困らないし、ねえもんはケータイとパソコンくらいだし。もういい…」