館‐yakata‐
ケン:「死にたいやつがいるか!」
タツヤ:「はぁ…、なんでこんなことになっちまったんだ…」
3人は途方に暮れ、時間ばかりが過ぎていき、もう残り15時間になっていた。
タツヤ:「……なんか食わねぇ?」
アイコ:「そういや昼も食べなかったね…。忘れてた…」
ケン:「俺食欲ねえ…」
タツヤ:「…もうさ、開き直ろうぜ。こんだけ考えてもわかんねぇんだ。どうせあと少ししかないなら楽しいことしようぜ!」
アイコ:「タツヤ…」
ケン:「…そうだな。アイコ、なんか作ってくれる?」
アイコ:「…うん!」
アイコは、震える手をおさえ、台所に立った。
アイコ:「あっ……」
手を滑らせ、掴んだ鍋を落とした。
その音を聞き、ケンとタツヤは駆け付けた。
ケン:「大丈夫か!?」
タツヤ:「…何やってんだ?」
アイコは必死で食器棚を動かしている。
ケン:「…地下か!」
アイコ:「うんっ…、出口じゃないって…わかってるけどぉ…っ」