館‐yakata‐
タツヤ:「アイコ…、すげぇ力…。…あっ、本当だ、扉がある!」
タツヤは率先して扉を開けた。
そして慌てて閉めた。
ケン:「…どうしたんだよ?」
タツヤ:「なんも…ないよ…。落ちたらどうなるのかなー…はは…はは…」
アイコ:「ごめん…。私が余計なこと思い出さなきゃよかったね……」
ケン:「いいよいいよ。タツヤ、俺たちも手伝おう。アイコ、その手じゃ大変だろ?」
アイコの震えは大きくなっていた。
ケン:「げ、タツヤ、キャベツ切らずに入れたのかよ!?」
タツヤ:「おう。ダイナミック料理だぜ!」
ケン:「食いにくいだろうがー…。これじゃお好み焼きじゃなくてキャベツ焼きじゃねぇか」
タツヤ:「その通り!素材を活かしてんだよ」
ケン:「活かし過ぎだよ」
アイコ:「ははは、でもおいしいよ!」
ケン:「まぁな」
3人は必死で明るく振る舞っていた。
食後はアカペラのカラオケ、しりとりなど、道具がなくてもいい遊びで楽しんだり、たくさんおしゃべりをしたりして、最後の夜を楽しく過ごした。