身代わり恋愛
明るく前向きな一馬を見習おうかな。
心の中で小さくつぶやきながら、自分の教室へと急いだ。
時間が過ぎるのは、早いものであと5分で3限の講義が終わろうとしている。
友達と遊ぶなんて、いつぶりだろう。
久しぶりの感覚に少しばかり、ワクワクしていた。
「はい、今日はこれで終わります」
教授の終わりの言葉を聞くと同時に、テキパキと片付け、廊下に出ると携帯片手に壁に寄りかかる一馬がいた。
少しずつ近づくと、一馬も私に気づいて、少し笑いながら持っていた携帯を鞄に閉まった。