身代わり恋愛

それなら、私の気持ちは胸の奥底に閉まっておくしか方法はないんだ。


「どうって…お兄ちゃん?みたいな感じ」


実際、小学生くらいまでは聖也を本当のお兄ちゃんのように思っていた。


だから、嘘をついたわけでもない。



「俺は妹だなんて思ったことない」




その言葉を聞いた瞬間、心臓が大きく音を立てた。


私は妹ですらなかったんだ…。




それなら、聖也にとって私ってなんだったの…?

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