身代わり恋愛

「はぁー…明優はやっぱりわかってない。なんでまた由奈なわけ？俺の気持ちさっき言ったよな？なんでそれでまた由奈がでてくんだよ」


さっきまで優しいかった聖也は、また鋭い顔つきになった。



「だって、前にガキとは付き合えないって言ってたじゃん…それに、私の好きと聖也の好きは違うから」


「だから、それは前の話だろ？それと、違うって何だよ？何が違うんだ？」


「本気で付き合いたいって思うくらい好きな子にはあんな簡単にできないよ…」


「何が言いたいんだ？」


わからないと言ったように聖也は首を傾げる。


「あんな簡単に抱けないでしょって意味だよ…それにいつも聖也、イク前に由奈ってお姉ちゃんの名前呼んでたから…だから、私はお姉ちゃんの身代わりなんだって…」


はっと表情を変えると、切なそうな表情を浮かべる。


そして、力一杯抱きしめられた。