身代わり恋愛
「聖也!」
大学が終わってすぐ、私は聖也との待ち合わせ場所に向かった。
私が着く頃には、もう聖也は先についていた。
「おう!」
そう言って、片手を上げるだけでも聖也なら絵になってしまう。
私の心臓はいつもドキドキしてる。
聖也も、私と同じようにドキドキしてくれることあるのかな…?
「今日はどこ行くんだよ?」
「んー…。今日は、私の家でゆっくりしたい…」
私がそう言うと、聖也はあからさまに困った顔をした。
ズキンと胸が悲鳴を上げる。
でも、私はその顔を見てみないふりをして聖也の腕を引っ張った。