君の温もり、君の優しさ。
司Side**
「・・・・思ったよりも
早く終わったなぁ。」
時計を見ると16時45分。
委員会は17時00分に終わる予定だった。
「舞花はデート、海波は帰っちゃったし・・・」
一人で帰るか。
あ、ケーキ屋さんでも寄ろうかな。
母さんにお土産で。
一人校門を出て、
突き当たりの角を曲がる。
そこには公園がある。
そこであたしが見たのは、
海波と、転入生の子。
海波に、話しかけようかな、
「みな・・」
「司ちゃんて子と舞花ちゃん
って子に、洗脳されてない?」
・・・は?
「あんた、次そんなこと言ったら
昔のふうになるかもよ?」
昔?
「え・・・」
「司と舞花には言わないでおく。
だから近づかないで。」
「あ・・・わか・・・った。」
何、これ。
あたしと舞花が海波を洗脳?
昔のことって?
・・・・岸亜美奈。
お前は・・・何者なんだ。
許せない。
ただあたしは海波と舞花と仲良く
遊んでいるのに。
あたし達のこと、
馬鹿にした。
絶対、ゆるせない。