寂しいなんて言わない




「わかってるよ…あたしは、基夜のだよ」





こう言うと、当たり前のように




チュッて、短いキスをしてくれる。




「ホントにわかってんのかよ」






「もちろん☆ 基夜があたしのこと大好きなことくらい、知ってるよ?」






なんて、おどけて言ったら



柄にもなく



顔を微かに赤くして





「バーカ」



って言われるんだ。




< 10 / 133 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop