寂しいなんて言わない



可愛いから、しばらくは


離してやんねぇよ。



俺よりも10センチは小さい由湖は


俺の腕にすっぽり収まってしまう。



そのサイズがまた可愛い。


由湖の全てが俺の理性を壊しにかかる。



このままの体勢で由湖と話して


「相澤くんのことは、好き」


って言われたから、え!?って


思って内心めっちゃ嬉しかったのに


「でもまだそれが恋かはわからない」


なんて、言うもんだから


ちょっとムカっときていじわるしたくなった。




「由湖」


名前を呼んで顔を近づけると


顔を真っ赤にしてぎゅっと


目を閉じた。その顔すらも



襲いたくなってしまうほどの


破壊力をもっていることを


由湖は知らないんだろうな…………




ほんとはまじでキスしたいって


思ったけど、由湖がちゃんと


俺のこと好きだって言うまでは


我慢だ。



そう伝えて、 人差し指で


由湖の唇に触れると、



我慢してた理性がまた壊れるとこだった。








はぁ………


まだ道のりは遠いかな……







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