寂しいなんて言わない





次の日。



卒業式当日。






「卒業おめでと……由湖………」






卒業式を終えて、外に集まっていると





基夜が来てくれた。






「ありがと………でも寂しくなっちゃうね……」





「……………おぅ………そーだな」









ふいに俯いて




呟くようにいった。





そしてーーーー…
























「別れよう……もう無理だ……ごめん」





あたしを抱き締めながら言った。







ギュッと締め付けられる胸。




頬を伝う涙。






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