寂しいなんて言わない

一緒の係




昨日は結局あたしが


泣き止むまで一緒にいてくれて、


家まで送ってくれた。





帰ってる時、何も言わずに


歩いていて、背の高さ


歩くスピード。



すべてが当たり前だけど


基夜と違って、


現実を見せつけられたような感じだった。







「送ってくれてありがとう」



「泣きたいなら、俺のとここい
いつでも話聞いてやるしかでき
ないけど、由湖が泣き止むまで
一緒にいてやるからさ」




そう、笑いながら言った


相澤くんにできるかぎりの


笑顔で「ありがとう」といった。







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