寂しいなんて言わない




「別に知らなくても良くね? オレは知ってるし」




「なんで知ってんのよ!? 」




「あ!? ……好きだからに決まってんだろ」




こんなときでも強気な基夜に



一瞬で好きになってしまった。





「仕方ないなぁ~…付き合ってあげるよ」




そう、笑いながら言うと




チュッ……





人気のない廊下にリップ音が響いた。





「付き合ってんだから、良いだろ?」





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