光の青
そして車椅子を使わなくていいという許可が下りた次の日に御影高校の入学式が行われた。
桜が舞う四月。
御影高校1-Aに私水野 杏南は入学した。
パリパリの制服、真新しいローファー。
名前も知らない同級生達。
前の中学の子達は一人もいない。
特にする事もなく歩き出す。
歩くのには問題ないんだけど、走ることは出来ない。
「杏南!」
「十夜……先輩!」
「無理して先輩ってつけなくていいから。」
「…うん。ありがとう。」
「杏南。陸上見に行く?」
「いいの……?」
「もちろん。」
「うん…!!」
「じゃあ放課後。教室にいて?」
「うん。」
十夜と別れて教室に向かう。
『1-A』それが私の教室。
入るとまだあまり人はいないようなのか、席ががら空きだった。
黒板を見ると座席表があってそれを見ながら席を探す。
右から二番目の列の一番後ろ。
クラスがよく見渡せる。
私は少し笑い席についた。
桜が舞う四月。
御影高校1-Aに私水野 杏南は入学した。
パリパリの制服、真新しいローファー。
名前も知らない同級生達。
前の中学の子達は一人もいない。
特にする事もなく歩き出す。
歩くのには問題ないんだけど、走ることは出来ない。
「杏南!」
「十夜……先輩!」
「無理して先輩ってつけなくていいから。」
「…うん。ありがとう。」
「杏南。陸上見に行く?」
「いいの……?」
「もちろん。」
「うん…!!」
「じゃあ放課後。教室にいて?」
「うん。」
十夜と別れて教室に向かう。
『1-A』それが私の教室。
入るとまだあまり人はいないようなのか、席ががら空きだった。
黒板を見ると座席表があってそれを見ながら席を探す。
右から二番目の列の一番後ろ。
クラスがよく見渡せる。
私は少し笑い席についた。