私の幸せ
「ねぇ、今度さぁ一緒にご飯食べにいかない？」
美幸さんに誘ってもらいました。
「はいっ。もちろんです」

私は、ご飯を食べにいく約束をして帰りました。

学校にはもう行けない。
高校にも行けない。

だから、友達ができるのはすっごく嬉しいことでした。


その日の帰り、蘭斗に会った。

歩希のお葬式からは、全く見ていなかったから久しぶり。
蘭斗は私を見てびっくりしていた。
無理もないと思う。
久しぶりに会った親友の彼女のお腹は大きくなっているんだから。

「学校来ない理由それだったんだ。良かった。」
蘭斗が笑った。
「なんで良かったなの？」

「クラスの噂は怖いよ。雅今入院してるとか、何にも食べてなくて死にそうとか言われてたから」
私は笑ってしまった。
生きてるよちゃんと。

蘭斗は変わっていなかった。
でも、ちょっと痩せたかな。
　
私の家の前で
「歩希のためにな」
そう言って帰ってしまった。
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