私の幸せ

辛い。

歩希の家に行った次の日。その次の日。また次の日…
歩希が学校に来ることはありませんでした。

歩希は近くの病院に入院し、やっとクラスのみんなに歩希の病気について話されました。

「雅、知ってたんだよね?」
「辛かったよね」
「何で言ってくれなかったの?」
クラスのみんなが私に言う。
何を言えばいい?
『もうすぐ死ぬよ』
って聞きたいの?

「歩希は優しいから、みんなに心配して欲しくなかったの。分かるよね?歩希が…」
私はその後が言えなかった。
みんなの前なのに、泣きました。
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