LOVE BOX~光を探して~
つい最近まで……と言っても高校はブレザーだったから、およそ1年前まで着ていたハズのそれに身を通すと
知らない……なぜだか分からない、切ない感情が溢れ出した。
胸元は大きく開き、異常に短いデザインになっているスカートから見えそうなお尻を隠すように……店長の待つ個室へと向かう。
個室。通称プレイルーム。
目の前に飛び込んでくる弾力性が無さそうなベッド。
ショッキングピンク色の派手なタオル。
備え付けられた小さなシャワー室。
手元には時間を計る為のストップウォッチ。
そして……他には何も無い。
ただ、欲望を吐き出すためだけに作られた特殊な部屋。
私……一体何をしているんだろう?
そんな思考を遮断するように、店長の明るい声が響いた。
「あーいいね♪似合ってる!じゃあ、始めようか」
……もう、逃げる事は出来ない。